2023年8月19日

オーディオ機器の各種コネクター、ケーブルの各種プラグのメンテナンスの重要性について

オーディオ機器の背面にある各種コネクターと、ケーブルの端末である各種プラグのメンテナンスは非常に重要です。

特にノイズの影響を受けやすいハイインピーダンス伝送部分となるRCA/XLRコネクターやRCA/XLRプラグは、くすみや汚れによる音質への悪影響が非常に大きくなります。アナログでのトラブルも、シェルの接点の汚れが大半と言えます。

ローインピーダンス伝送部分となるスピーカーターミナルとスピーカーケーブル、電源コネクタと電源ケーブル、電源タップのコンセントや壁コンセントもくすみや汚れによる悪影響がありますので、全ての接点をクリーニングする事が大切です。

年に一度でも良いですので、乾いた布(古くなったハンカチなど)や細いベビー用綿棒に、薬局で売っている無水エタノールをつけて各種プラグ、コネクターを拭いて清掃してください。

感電防止の為、電源タップのコンセントの内部ブレード部分の清掃は電源タップを壁コンセントから外した状態で清掃するのはもちろん、壁コンセントの内部ブレード部分の清掃の際は必ずブレーカーを落としてから清掃してください。

無水エタノールは1本持っておくと何かと便利です。オーディオ機器の金属部分全般の清掃はこれでほとんど清掃可能ですし、CD/DVDのクリーニングやカメラのレンズクリーニングにも使えます。

■健栄製薬 無水エタノール 500ml


購入の際の注意点としては、消毒用エタノールや単にエタノールと書いてある製品ではなく、無水エタノールを指定して購入してください。無水でないと他の製品では除菌の目的で水分が入っていますので、金属部分に使用すると水分が揮発せず錆の原因になります。

またピカールやウィノールなどの金属磨きは使用しないでください。各種メッキがはがれてしまい金属の表面に錆・汚れコーティング剤が付着して除去しにくくなります。必ず無水エタノールのみで各種コネクターとプラグのくすみを除去してください。

どうしても錆や汚れが取れない場合は、コネクターやプラグの交換が必要です。各メーカーにコネクターやプラグの交換を依頼してください。

さらにオーディオ機器のボリュームやトーン、セレクターなどのつまみ・スイッチ類のメンテナンスとして、電源を入れない状態で普段は動かさない位置までくるくる回したり、カチャカチャと動かしてください。知人のアンプ修理マイスターは「これを時々やるだけでどれだけアンプの修理が減ることか。」と嘆いているほどです。これも時々気が付いたら行ってください。スピーカーにアッテネーターが付いている場合も同様にメンテナンスしてください。

上記のメンテナンス後に音を聴いてみると、驚くほど音質が良くなっていると思います。

定期的にメンテナンスをして、精神的にも気持ちよく映画や音楽鑑賞をお楽しみ頂けましたらと思います。

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