バランスケーブルか、アンバランスケーブルか、どちらを選択すればよいのか?というご質問をよく頂きますので、詳しくご説明させて頂きます。
基本的にはアンバランス伝送の方が再生可能な周波数の帯域が広いので、アンバランスケーブルでの接続が最善である事が多いです。メガヘルツ再生を謳うMark LevinsonやSpectralは、必ずアンバランスケーブルを推奨しています。
対してバランス伝送は、位相反転によるノイズキャンセル方式により1.5m以上の長尺で起こる外来ノイズの影響をほぼゼロにする事ができるメリットはあるのですが、デメリットとして再生可能な周波数帯域が狭いので音が平面的に感じられる事があります。特に超高域が伸びないので相対的に低域が太く甘い質感になり、それが音が良いと勘違いする事がありますが、空間表現や音の繊細さは明らかにアンバランス伝送が優れています。
ただし、アンプやプレーヤーなどの機器が完璧なフルバランス回路設計で、バランス伝送が有利になるパーツやコストの掛け方をした機器に対しては、バランスケーブルが最善になります。