2023年8月27日

デジタルケーブルの取り扱い終了について。

いつもプレミアケーブルをご愛顧頂き、誠にありがとうございます。

最近はデジタルケーブルにおいて、RCAやBNC、XLRに限らずUSBやLANなどのご要望も頂いており、製品の開発に取り組んでおりましたが、試作の段階でお客様宅や様々な環境下で機器や環境により都度ご対応が必要なケースがあり、その際に変更するパーツによって当店が基準としている音質レベルを維持できないケースが多発しておりました。

また、具体的には長尺ではDSD音源の伝送ができなかったり、通信自体がうまくいかないケースがあり、シールドの方法やケーブルの素材など当店の魅力を活かした製作手法では製品として完璧なものが製作できないという結論に達しました。

やはり、デジタルケーブルはアナログケーブルと違い大変デリケートであり、測定データを公開したり測定データを付属している製品は、どんな環境下でも正常な導通をいたします。

また、測定データを公開せず付属していない製品は、ガレージメーカーや有名なメーカーであっても上記のような通信上の不具合を数件確認しており、改めてデジタルケーブルの製作の難しさを痛感した次第です。

つきましては、今回当店では全面的にデジタルケーブルの製作を断念し、素材や作りの良さを活かせるアナログケーブルのみに注力させて頂き、今後はより積極的に既存のアナログケーブルの改良や開発に努めて参りたいと思います。

皆様には何卒ご理解を頂けましたら誠に幸いでございます。

これからも、プレミアケーブルを何卒よろしくお願いいたします。

■こだわりの銀線オーディオケーブル専門店、プレミアケーブルのネットショップはこちらから

2023年8月26日

クレジットカード決済対応のご案内です。

2021年9月13日より、スクエアによるクレジットカード決済に対応いたしました。クレジットカード決済をご希望の際は、その旨お伝えください。ご決済用のフォームをお送りさせて頂きます。


★2021/9/14更新:当店のスクエアでは、JCB、VISA、Mastercard、American Express、Diners、Discoverがご利用いただけます。

お支払方法は、一括のみとなります。分割、リボ払いには対応しておりませんので、予めご了承のほどお願いいたします。

スクエアは世界最先端のセキュリティ技術を採用しております。当店ではカード情報を保持する事はありません。

ご注文後、ご請求書のメールをスクエアよりお送りいたします。決済金額に間違いがない事をご確認いただきまして、「カードで支払う」よりお手続きをお願いいたします。
決済完了確認後、製品を発送させていただきます。

メールの受信設定でドメイン指定をされている場合、[@messaging.squareup.com]からのメールが受信できるようにドメイン指定の設定をお願いいたします。

携帯電話会社のメールアドレスはご利用いただけません。

メールが届かない場合には、対処方法(スクエア ホームページ)についてもご一読いただけますようお願いいたします。

お支払い期限は、請求書発行後3日間となっております。期限が過ぎますと請求書は無効となり決済いただけません。

領収証の発行はできませんので、クレジットカード会社が発行するご利用明細書を領収書としてご利用ください。

ブラウザのバージョンが古い場合、エラーになる場合がございます。最新のバージョンになっているかご確認をお願いいたします。

ご不明な点はお気軽にご連絡ください。

■こだわりの銀線オーディオケーブル専門店、プレミアケーブルのネットショップはこちらから

2023年8月25日

絶縁体の音質、線材の複数使用について

絶縁体とは、導体が並走する他の導体に接触してショートしないために存在しています。
もちろんほこりや水など外的な要因から導体を保護するためでもあります。

理想的には、絶縁体はない方が良いです。つまり空気のような存在が求められるわけですが、テフロンという素材が地球上で最も物理的に接触した素材に対して悪影響の少ない素材であり、医療や宇宙開発などあらゆる分野でその特性の良さを発揮し活躍しています。

テフロンはケーブルの絶縁体としても優秀で、他のどんな素材よりも線材に対して悪影響が少なく、導通特性と音質の良さを発揮します。

NORDOSTもテフロンの絶縁体を採用していますが、外皮のテフロンと導体が触れないように糸のように細いテフロン線を導体に巻き付けています。外皮のテフロンと導体との接触さえもごく僅かにしたいという発想です。

それと似たような発想に、と言いますかオリジナルの発想ですが古くはWESTERN-ELECTRICの線材にも採用されていた綿糸絶縁体があります。テフロンがなかった時代にも、他の悪影響のある絶縁体に触れないように綿糸で保護するという発想がありました。

確かにWESTERN-ELECTRICの線材は今でも驚くほどの音楽表現力を魅せ、当店も初期にはWESTERN-ELECTRICの線材を利用してケーブルを製作し販売していましたが、ハイエンドシステムの中ではレンジの広さや解像度の高さにおいて銀線ケーブルを上回ることができませんでした。今はお客様に迷わせてしまうことがないよう、銀線ケーブルのみ販売しています。

話がそれましたが、そのように当店でもWESTERN-ELECTRICの思想に倣い、銀線に綿糸を巻きつけ、テフロンをその上から取り付けたケーブルを試作し試聴しましたが、糸が触れていると、その糸が触れた音が僅かに音に乗ります。それは少しふくよかでにじみ感が出るような質感。太さは出ますが、レンジが狭まり、決して高音質とは言い切れませんでした。

その実験の初めに、絶縁体のない状態を確認するため、非現実的ではありますが実験的に銀線の裸線のままの状態でショートしないように空中配線した音を聴いたところ、これが息を呑むほどの最高の音質でした。この音質が当店の音の基準、目標の音質となっています。

次に、綿糸を巻いただけの銀線の音も聴きました。テフロンもなく、天然素材だけなので理想的で良いかと思いましたが、これは意外にも良くありませんでした。やはりふわっとして散漫になるような質感で、綿ロープなど綿を使用した全ての絶縁方法を実験しましたが、当店の実験の結果、綿は最高の絶縁体にはなりませんでした。

最後に、銀線に何も触れさせず、テフロンだけを大きめに絶縁体として使用しましたが、これが最も空中配線に近い音質でした。しかも導体をよく見ると、ほとんど銀線とテフロンは触れていません。触れている部分よりも遥かに多くの面積で空中に浮いています。結果として、当店の全てのケーブルの絶縁体は導体よりも少し大きいテフロンのみ、という構造を採用しています。

さらに導体の複数使用についてです。当店でも2本、4本、8本と複数本の実験も行いましたが、本数が増えるほど音に厚みが出て迫力は出ますが、本来あるはずの音の鮮度感や空気感がどんどん損なわれていき、結局抜けの良さや色付けのなさなどあらゆる点で単線1本には及びませんでした。

各種ケーブルの銀線の線径に対して、空気絶縁を実現するための絶妙な太さのテフロンチューブと、純銀の単線1本のブレない魅力、ハイ/ローインピーダンス伝送の特性に最適な線径の太さ、他社が真似できない企業秘密の製作工程など、長年の研究により当店のケーブルは感動的な音質の良さを発揮する事に成功しています。

また、外観を良くしても音質を大きく損ねるメッシュチューブやブランドロゴプレートなどの装飾品は一切使用していません。一度装飾品の音質の悪さを聴いてしまうと、一切採用する気にはなれませんでした。当店は究極の音質を求める時、音質を犠牲にした外観の良さは一切必要ないと考えています。

当店のケーブルは、他社製の最高級・最高峰のケーブルにも何ら引けを取りません。音質の良さと圧倒的なコストパフォーマンスの高さをご体感頂きたいと思います。

■こだわりの銀線オーディオケーブル専門店、プレミアケーブルのネットショップはこちらから

2023年8月24日

バランスケーブルかアンバランスケーブルの選択について

バランスケーブルか、アンバランスケーブルか、どちらを選択すればよいのか?というご質問をよく頂きますので、詳しくご説明させて頂きます。

基本的にはアンバランス伝送の方が再生可能な周波数の帯域が広いので、アンバランスケーブルでの接続が最善である事が多いです。メガヘルツ再生を謳うMark LevinsonやSpectralは、必ずアンバランスケーブルを推奨しています。

対してバランス伝送は、位相反転によるノイズキャンセル方式により1.5m以上の長尺で起こる外来ノイズの影響をほぼゼロにする事ができるメリットはあるのですが、デメリットとして再生可能な周波数帯域が狭いので音が平面的に感じられる事があります。特に超高域が伸びないので相対的に低域が太く甘い質感になり、それが音が良いと勘違いする事がありますが、空間表現や音の繊細さは明らかにアンバランス伝送が優れています。

ただし、アンプやプレーヤーなどの機器が完璧なフルバランス回路設計で、バランス伝送が有利になるパーツやコストの掛け方をした機器に対しては、バランスケーブルが最善になります。

■こだわりの銀線オーディオケーブル専門店、プレミアケーブルのネットショップはこちらから


2023年8月23日

オーディオの電源の取り方、オーディオセッティングについて

オーディオの電源の取り方、オーディオセッティングについて、よくご質問をいただきますのでお伝えさせていただきます。

まずオーディオのセッティングについてです。

オーディオシステムは、部屋の長方を利用し、音の奥行き感や音がスピーカーとリスニングポイントの後方に抜ける開放感を意識して作る事が重要です。部屋の短方を利用して左右の広がり感を優先すると、スピーカーから出る音の波長をしっかりと活かせなくなり、ヘッドフォンで聴くような直接音が強調された音になります。音楽の深みや生演奏のような自然な音楽のハーモニーを演出するため、スピーカーの後ろやリスニングポイントの後ろにスペースのあるセッティングを心がけてください。

そして正面に左右のスピーカーを置き、角度はリスニングポイントに向けてしっかり内振りにします。ラックはスピーカーの中央に、スピーカーよりも少し後方に設置します。

スピーカーとリスニングポイントは正三角形を目安にし、スピーカーと背面の壁は50cm以上離し、音のバランスが低音寄りの場合はスピーカーを前に出し、高域寄りの場合はスピーカーを後ろに下げます。それと同時に、リスニングポイントも前後させて、スピーカーの設置位置との組み合わせでベストなポイントを見つけてください。

ラックは二段もしくは三段までにとどめます。それより高いと音に安定感がなくなり、音が軽くなります。パワーアンプはラックに入れるとアンプ自体の踏ん張りが効かなくなるのでラックには入れず、ラックの左右の床に直に置きます。基本的に床がしっかりしたフローリングの場合、オーディオボードは必要なく、不必要にボードを入れると音に覇気や力強さがなくなります。それはパワーアンプだけでなく、スピーカーも同様です。レコードプレーヤーやCDプレーヤー、DACやプリアンプも全て直置きの方が音が良くなる事もあります。

各機器からの振動の影響よりも、踏ん張りが大事。これ、実は凄く大切な事なのです。つまり、脚は三点支持よりも四点支持の方が機器が踏ん張る事ができて重心が下がって、音楽の深みや感動に説得力が増す。この視点を持ちながら、先入観や他者の意見に振り回されずに色々と実際に何でも試して工夫してみてください。きっと今まで以上に上手くいくと思います。

ラックの話に戻りますが、そもそもラックは必要悪ですので、本当はない方が良いのです。ボードも見た目で選ばれたという方が非常に多いです。もし設置場所に制約がない場合は、騙されたと思って「全ての機器を床に直置きする」という設置をお試しください。目から鱗、今までとは見違えるような地を這うような力強い音が鳴り響く事でしょう。それが真実ですので、ラックやボードやアクセサリーの導入など何かをやる時には、それが本当に良くなったか悪くなったかを導入時や定期的に確認する事が大切です。そうしないとそこがネックになっている事に気付かないで、後で後悔する事になります。

もちろん、床がしっかりしていない場合はボードやラックの導入で音質が向上する事があります。ケースバイケースですので、何事も先入観をなくして試してみてください。オーディオには直感は大切ですが、先入観は厳禁です。

また、音質の調整時にどちらが音質が良いか迷ったときには、「音の重心が下がる方」が正解です。音質を調整するとき、中・高域の音の抜けの良さは確保しながら、重心をできるだけ下げるように調整していくと、上手くいくと思います。

次に、オーディオの電源の取り方についてです。

まず何百万円も掛かるような大掛かりな電源の工事は不要です。私はマイ電柱や高額なブレーカー工事を行った様々なお宅を拝見していますが、この工事後に大抵のお宅で音が痩せています。さらに機器の故障などのトラブルも増えて、電源にデリケートになり、かえって悪い事が増えています。その原因についてここではあえて深く語りませんが、大切な事を2つお伝えします。

1、電源は何もしないのが一番パワフルで音が自然だという事。
2、アースはとらない事。

その二点を守って頂ければ、後悔なく安心していい環境を作る事ができます。電源工事は試聴してからの導入はできませんし、後でやり直しができません。やってしまったら、良いと思うしかないのです。それでは駄目です。自分でやり直せない状況、環境を作ってはいけないのです。

やるべき事は、壁のコンセントの極性を確認して、癖のない良質な壁コンセントへ交換してください。あとは後付けで交換可能なノイズフィルター機器をいくつか試して、いい結果が得られれば導入します。電源を作り直すアイソレーション電源は音が痩せやすいので避けます。

分電盤についてですが、もしメインの分電盤がスマート分電盤の場合、旧型の分電盤をメインのスマート分電盤の隣に増設し、そこからオーディオルームに配電するのが理想です。

オーディオルームのコンセントについてですが、二口壁コンセントが、オーディオルームの正面の壁の左右に1個ずつと、正面中央に2個、配線されているのが理想的です。タップを使用したく無い場合は、中央に5〜6個コンセントがあれば十分かと思います。

そして左右の壁コンセントには、モノラルパワーアンプの電源ケーブルを直接配線します。パワーアンプは電源タップを通さない方が音が沈みこみ、安定感のある力強いサウンドになります。ステレオパワーアンプの場合は、正面中央に二口コンセントが3個ついていれば理想で、その内の1個にステレオパワーアンプだけを接続します。

パワーアンプは大きな容量を必要としますので、同じコンセントから、デジタル機器やアナログ機器などに繋がない事が重要です。

そして正面中央の2個のコンセントには、2つの電源タップを1ヶ所ずつ別々に接続します。1つの電源タップにはCDトランスポートやDAC、NAS、PCなどのデジタル機器を、もう1つの電源タップにはレコードプレーヤーやフォノイコライザー、プリアンプなどのアナログ機器を接続します。そうする事で、ノイズの多いデジタル機器からアナログ機器への干渉を軽減できます。

コンセントの環境が異なる場合でも、上記の接続を参考にしていただき、それに近い形で接続していただけましたら良い結果が得られると思います。

■こだわりの銀線オーディオケーブル専門店、プレミアケーブルのネットショップはこちらから


2023年8月22日

ロジウムメッキの音質と各種プラグについて

メッキやプラグの違いについてよくご質問を頂きますので、詳しくご説明させて頂きます。

ロジウムメッキは、実は音質が良くありません。ケーブルメーカーは高級なメッキをすれば高級な製品として販売できるので、ロジウムメッキやパラジウムメッキなどを各種端子に施しますが、電流や電圧は線材の項目でもお伝えした通り、最も優れた伝導率を誇る銀が最も最適な素材であり、メッキも同じで銀メッキが最も優れているのです。

物理的な伝導率が証明している通り、実際に同じ品質のプラグでメッキだけが違うものを比較するとすぐにわかります。銀メッキが最も音質が良く色付けのない自然なサウンドを奏でます。

メッキによる音の違いについては、下記のとおりです。有名メーカーの各種プラグを実際にその場でハンダを付け替え、時間をかけてじっくりと比較試聴した結果です。

■ロジウムメッキ:ギラギラとしていて厚化粧なサウンド。ドンシャリで透明感に欠ける。高価だが音質的なメリットを感じない。
■金メッキ:高域寄りの特性になり、低域も分厚い。抜けが悪くこもった音。メッキの厚さや質が良いものは銀メッキに近い音質になる。
■銀メッキ:最も音に色付けがなくクリア。分解能も高く最高音質のメッキ。デメリットは汗などにより硫化しやすく変色しやすい。
■ニッケルメッキ:銀メッキに近く、色付けがなくクリア。耐久性は全メッキ中最も優れる。
■錫メッキ:意外にも癖がなく、クリア。銅の無メッキは酸化しやすく錫メッキがよく使用されるが、音に曇り感などはなし。

そして言うまでもなく、端子そのものが銀製のものが最高の端子となります。ただし、音質とコストパフォーマンスに最も優れた端子というものが存在します。価格を考慮し、音質を比較しても銀製や銀メッキ製のものと遜色ない端子。それを当店は長年の研究で探し出し、実際に比較試聴の結果、十分に納得できるものを使用してケーブルを作成しています。元より、当店のケーブルはすべて純銀製であり、端子部分のわずかな伝送距離において、入手困難で高価な銀製や銀メッキのプラグを使う音質的なメリットよりも、価格を抑えて非常に高音質で入手しやすく、信頼性のあるメーカーの端子を使うメリットの方が大きいと感じています。

実際に使用している端子の詳細をお伝えすると、電源ケーブルのプラグは真鍮製の非メッキ品でクライオ処理なし。クライオ処理も音楽を落ち着かせて均一化する傾向があり、お薦めではありません。最も音質的に癖がなく、高音質なMARINCO社製のプラグを使用しています。WATT●GATEやFUR●TECHはクライオ処理や音質の悪いメッキをしているので使用できません。

RCAプラグは銅製にニッケルメッキ。SWITCH CRAFT製です。ニッケルメッキは実は音に癖がなく、銀メッキ品と比較しても遜色がなく、使用しているRCAプラグは製作精度や強度などあらゆる点で最新の技術で作られた銀メッキ製RCAプラグを上回るサウンドを提供しています。W●Tよりも高音質です。”先端ハンダ付けプラグ”という歴史的に古くからあり、物理的に優れた構造も、今はほとんど見られなくなりましたが高音質な要因の一つです。

XLRプラグは銅製に銀メッキ。XLRプラグはRCAプラグと同じSWITCH CRAFTですが、このメーカーはXLRプラグには銀メッキを使用し、RCAプラグにはあえてニッケルメッキを使用しています。プラグの価格的には変わらないので、RCAプラグにも銀メッキを使えるはずなのに、です。これは恐らく、RCAプラグという露出の多い形状で硫化しやすい事や、抜き差しの際に必要な強度やプラグの接触特性を考慮して、あえてニッケルメッキを使用しているのです。つまり、そこまで考えて作られている高信頼のRCA/XLRプラグなのです。1946年設立の老舗は違います。

また、XLRプラグは金属製のカバーのついたものも存在していますが、音質を比較するとプラスチック製のカバーである当店使用品が最も音質が良かったのです。プラグは重いほど音のスピード感が鈍り、プラグは軽いほどキレと鮮度感のあるサウンドが出ます。豪華な外観や高価で余計なメッキや処理を施した製品ほど、癖のあるサウンドを出すものです。

Yラグは無酸素銅製に電気錫メッキ。これは意外にも癖がない良質なYラグです。これはニチフという日本の老舗端子メーカーが製作しているものですが、工場と生産体制のしっかりしているメーカーが作る製品というのは、時に新興メーカーが物理特性だけを考慮して作った銀製Yラグや銀メッキ製Yラグをも上回るパフォーマンスを発揮します。


実際に全てのプラグの音質を比較してみると、ほとんどのケースにおいて新興メーカーのものを使うメリットを感じなくなります。音質的にそれほどの大差がなく、音質の差に全く比例しないほど大きな価格差があるからです。

それは当店の純銀ケーブルだから、端末部分のわずかな伝送距離において差が出にくかったという事は大いにあります。ただ、テスト用のごく短かな20cmほどのケーブルで、端子の音が最も出るような非現実的な音質テストも行っており、ケーブルの線径やハンダとの相性、重量など総合的な要素を含めてすべての端子の選定を行っています。

当店のケーブルは、音質においても価格においても一切の妥協なく製品を製作しています。ご使用いただいた方に、お支払いいただいた代金よりも大きな満足感を得ていただきたい、そのような信念を持ち、絶対の自信をもって最高のケーブルをご提供いたします。

そのため、今後も製品のラインナップを変えることはありませんし、より高価で高音質な新製品が出ることもありません。それはすでにラインナップしているケーブルこそが、価格的にも音質的にも最善で最高のケーブルだからです。もし今後製品に変更があるとすれば、入手困難になったパーツを変更する為だけです。

■こだわりの銀線オーディオケーブル専門店、プレミアケーブルのネットショップはこちらから


2023年8月21日

バナナプラグ、Yラグの音質について

スピーカーケーブルを配線する際に取り付け簡単で便利な端子、バナナプラグ。ただ、Yラグに比べて接点面積が小さく、締め付け強度的にも音質的にも優れているのはYラグです。

配線の際にバナナプラグでないと配線できないアンプやスピーカーの場合を除き、当店ではYラグ、もしくは端子をつけない裸線仕様をお薦めしております。

音質の良い順は、
1:裸線仕様
2:Yラグ
3:バナナプラグ
となっております。

裸線が一番音が良いのは、言うまでもないと思います。Yラグを使用するのは、時々付け替えたりするのに裸線を傷付けずに作業するのに適しているからです。裸線は細い単線ですので、何度か付け替えていると折れて長さが短くなってしまいます。当店のお客様は究極の音質を求めるマニアの方が多いので、裸線を選ばれる方が多いです。ただ、一般的には音質の良さと使い勝手を考慮すると、Yラグの方が良いと思いますので、あとはお好みでお選びください。

バナナプラグについては、よくあるのは外れ防止のネジがついていて回すと先端が広がり外れなくなるタイプですが、先端だけしか接点がなく音質も悪いです。

当店のスピーカーケーブルに使用しているバナナプラグは、ドイツのヒルシュマン社製の高音質なものを使用しており、多く出回っているどのバナナプラグよりも高音質で接点面積は大きいですので、安心してバナナプラグでもオーダーください。アンプ側、スピーカー側、どちらもご希望の端子、ご希望の長さで製作しております。

また、収縮チューブは直接端子に触れないように、音質的に影響の少ないテフロンテープを巻いて、その上から収縮チューブをかけています。音質に拘り抜いた完全ハンドメイドによる究極のスピーカーケーブルをご体感ください。

■こだわりの銀線オーディオケーブル専門店、プレミアケーブルのネットショップはこちらから


2023年8月20日

オーディオケーブルのシールドについて

当店の全てのケーブルは音質を考慮した結果ノンシールド仕様となっております。シールドはノイズに強くなりますが、音が濁り音質を損ねます。

スピーカーケーブルと電源ケーブルについては、ローインピーダンス伝送でノイズに強いためどんな環境でもシールドは一切必要ありません。

RCA/XLRケーブルについては、ハイインピーダンス伝送でノイズに弱いためレコーディングスタジオなどノイズの多い環境や数十メートルの長尺ケーブルを使用する環境ではシールドが必要になりますが、一般家庭で1.5m以内の配線であればシールドはほとんど必要ありません。また、当店のRCA/XLRケーブルはできるだけ短いものをお薦めしているのは、この「ノンシールド構造」だからこそと言えます。

シールドが必要な環境でのご使用にはシールドケーブルを製作いたします。また、ご購入後にシールドが必要と判断された場合にはシールド加工(有償)を行いますので、何卒ご安心ください。

■こだわりの銀線オーディオケーブル専門店、プレミアケーブルのネットショップはこちらから

2023年8月19日

オーディオ機器の各種コネクター、ケーブルの各種プラグのメンテナンスの重要性について

オーディオ機器の背面にある各種コネクターと、ケーブルの端末である各種プラグのメンテナンスは非常に重要です。

特にノイズの影響を受けやすいハイインピーダンス伝送部分となるRCA/XLRコネクターやRCA/XLRプラグは、くすみや汚れによる音質への悪影響が非常に大きくなります。アナログでのトラブルも、シェルの接点の汚れが大半と言えます。

ローインピーダンス伝送部分となるスピーカーターミナルとスピーカーケーブル、電源コネクタと電源ケーブル、電源タップのコンセントや壁コンセントもくすみや汚れによる悪影響がありますので、全ての接点をクリーニングする事が大切です。

年に一度でも良いですので、乾いた布(古くなったハンカチなど)や細いベビー用綿棒に、薬局で売っている無水エタノールをつけて各種プラグ、コネクターを拭いて清掃してください。

感電防止の為、電源タップのコンセントの内部ブレード部分の清掃は電源タップを壁コンセントから外した状態で清掃するのはもちろん、壁コンセントの内部ブレード部分の清掃の際は必ずブレーカーを落としてから清掃してください。

無水エタノールは1本持っておくと何かと便利です。オーディオ機器の金属部分全般の清掃はこれでほとんど清掃可能ですし、CD/DVDのクリーニングやカメラのレンズクリーニングにも使えます。

■健栄製薬 無水エタノール 500ml


購入の際の注意点としては、消毒用エタノールや単にエタノールと書いてある製品ではなく、無水エタノールを指定して購入してください。無水でないと他の製品では除菌の目的で水分が入っていますので、金属部分に使用すると水分が揮発せず錆の原因になります。

またピカールやウィノールなどの金属磨きは使用しないでください。各種メッキがはがれてしまい金属の表面に錆・汚れコーティング剤が付着して除去しにくくなります。必ず無水エタノールのみで各種コネクターとプラグのくすみを除去してください。

どうしても錆や汚れが取れない場合は、コネクターやプラグの交換が必要です。各メーカーにコネクターやプラグの交換を依頼してください。

さらにオーディオ機器のボリュームやトーン、セレクターなどのつまみ・スイッチ類のメンテナンスとして、電源を入れない状態で普段は動かさない位置までくるくる回したり、カチャカチャと動かしてください。知人のアンプ修理マイスターは「これを時々やるだけでどれだけアンプの修理が減ることか。」と嘆いているほどです。これも時々気が付いたら行ってください。スピーカーにアッテネーターが付いている場合も同様にメンテナンスしてください。

上記のメンテナンス後に音を聴いてみると、驚くほど音質が良くなっていると思います。

定期的にメンテナンスをして、精神的にも気持ちよく映画や音楽鑑賞をお楽しみ頂けましたらと思います。

■こだわりの銀線オーディオケーブル専門店、プレミアケーブルのネットショップはこちらから


2023年8月18日

オーディオケーブルの「ハイインピーダン伝送」と「ローインピーダンス伝送」について

ケーブルの長さについては、短い方が音質が良いです。特にRCA・XLRケーブルは可能な限り短く配線する事が重要です。CDトランスポートやPC/サーバー、レコードプレーヤーなどからパワーアンプまでのすべての配線はハイインピーダンス伝送の為ノイズの影響を受けやすく、配線が長くなるほど信号が著しく劣化します。必要以上に余裕を持った配線は避けてください。

配線を長くしても信号の劣化が少ないのは、ローインピーダンス伝送でノイズの影響を受けにくいスピーカーケーブルと電源ケーブルです。これらのケーブルも短い方が音質が良いですが、RCA/XLRケーブルほど無理に短くする必要はありません。長さに余裕を持って配線してください。

この「ハイインピーダンス伝送」と「ローインピーダンス伝送」の違いにおけるケーブルの長さの選択についてはほとんどのケーブルメーカーや販売店が伝えていない、ケーブルの選択において非常に重要な事項です。

【1】各種ケーブルはできるだけ短く配線する。
【2】RCA/XLRケーブルは特に短く配線できるようにセッティングを工夫する。
  ※その為にスピーカーケーブルと電源ケーブルを長く配線する方法を取ります。

この2つを守って頂くだけで、システムの音質は驚くほど向上します。セッティングにおいては両スピーカーの中央の奥にプレーヤーやアンプを設置して頂く形が最善になりますが、その設置ができなくてもケーブルを短く配線するよう工夫して頂けましたら、必ず良い結果が得られると思います。

「機器のレイアウトを改めて見直して頂きたい。」それほどケーブルの短さは何よりも大切だと考えています。

■こだわりの銀線オーディオケーブル専門店、プレミアケーブルのネットショップはこちらから

2023年8月17日

銀線、純銀線、純銀単線を使用したオーディオケーブルについて プレミアケーブル 「銀線・オーディオ」

銀線、純銀線、純銀単線を使用したオーディオケーブルについて プレミアケーブル 「銀線・オーディオ」

銀は金属の中で最も電気抵抗が低い為、オーディオケーブルとしては最高の線材です。しかし銀線は高価な為、電気伝導率が銀線の次に高い銅線が主に使われています。

もし価格を無視して最高のケーブルを作るとしたら、ケーブルメーカーは迷わず銀線を使います。実際に有名なケーブルメーカーのAudioQuestWireWorldのトップモデルには必ず銀線が使われています。Mark-LevinsonB&Wなど、オーディオ機器の内部に銀線を使用しているメーカーもあり、銀線は最高の音質を引き出す為には欠かせない最高の線材です。

ただし銀線なら何でも良いというわけではありません。銀線には単線・撚り線という形状の違いや線径の違い、純銀が含まれる純度(4〜7Nなど)の違い、焼きなまし処理(アニール)や製造工程などの違いにより音質が大きく異なります。

当店では様々な銀線の中から特別に音質の良い銀線を厳選してケーブルを製作しており、大手メーカーでは決して作れないこだわりの製法で音楽性豊かな純銀線のオーディオケーブルを製作しています。

いままで「銀線は音が細い」と諦められていた方にも自信を持ってお薦めさせて頂きたい、真の純銀線オーディオケーブルをご提供致します。

■こだわりの銀線オーディオケーブル専門店、プレミアケーブルのネットショップはこちらから